LIXIL(東京都品川区)が10月30日公表した2025年3月期第2四半期(2024年4~9月)の連結決算は、売上収益は前年同期比1.0%増の7397億7500万円。国内のIT償却費や為替の影響により海外販管費が増加したが、営業利益は同49%増の98億8000万円、経常利益は同54.5%増の40億8700万円となった。最終中間利益は金融・税金費用の増加により39億3200万円の赤字だが、2Q期間の3カ月に黒字転換している。
瀬戸欣哉社長は「上期は引き続き厳しい事業環境が続く中、売上収益・事業利益で増収増益を達成した。国内事業は水まわり事業の新商品や窓リフォーム向け売上は堅調に推移。海外事業は構造改革の効果が発揮され、底は脱したと考えている」と述べ、多様化する顧客ニーズに応えた製品を投入する意欲を示している。
ウォーター事業は増収増益
セグメント別では、ウォーターテクノロジー事業(LWT)は、日本・海外事業とも増収増益。日本で新築向けが低調だったが、新商品展開の効果もあり、リフォーム向け売上は前年比で8%増加した。海外では、欧州での構造改革や新商品効果などにより売上・収益ともに伸びた。米国・中国・ベトナムは低調。インドは需要低迷の影響を受けることなく好調が継続している。
ハウジングテクノロジー事業(LHT)は、新築向けの売上が低調。日本で窓リフォームの売上は増加したが、前期売却事業の売上剥落により減収となった。利益面では資材費・販管費増の影響を大きく受けた。
25年3月期通期業績は前回予想からの変更はなく、売上収益は1兆5700億円(前期比5.9%増)、営業利益は250億円(同52.9%増)、経常利益は150億円(同125.1%増)、最終収益は80億円の黒字となる見込み。
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