東急建設(東京都渋谷区)は10月28日、CO2建材検索システム「CMCOS(コムコス)」を、一般ユーザー向けに無料公開すると発表した。
同社は、独自に収集・構築した低炭素建材データベースを、5月から「CMCOS」として建材メーカーを中心に限定公開してきた。今回、広く一般に活用できるようにすることで、より一層の情報収集とデータの有効活用を図る。
近年の気候変動への関心の高まりから、建物の設計・建設時にCO2排出量の削減が求められている。建物におけるCO2排出量の低減には、CO2排出量の低い建材の採用が重要なことから、同社は建材メーカーにヒアリングを行い、データベースを構築・活用してきた。
同システムの構築には、社内ベンチャー制度を活用・事業化を目指しているが、試験公開を兼ねて、2025年3月末まで全て無料で利用可能。低炭素建材の活用や新規建材の開発を促進し、建設業界の低炭素化に貢献するとしている。
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