アットホーム(東京都大田区)は10月28日、「不動産情報サイト アットホーム」の物件詳細ページで「省エネ部位ラベル」の表示を開始すると発表した。
11月から既存住宅において、省エネ性能の向上に資する設備や建具などの部位ごとに省エネ性能を評価する「省エネ部位ラベル」の運用が始まることを受けたもので、主たる項目の断熱性能の高い窓や高効率の給湯器のほか、副次的な項目として外壁・玄関ドア・太陽光発電設備なども表示できる。同社は今後、ラベルの種別を選択可能にするなど利便性を向上し、住宅の省エネ性能の積極的な情報提供によって消費者の興味・関心を高め、省エネ性能に優れた住宅の流通活性化の促進を図るとしている。
同日、リクルート(東京都千代田区)でも、11月1日からSUUMOに掲載する既存住宅で「省エネ部位ラベル」の表示を開始すると発表。「省エネ性能ラベル」と同様、「省エネ部位ラベル」についても、消費者への周知浸透を図るとともに、SUUMOに広告掲載する住宅・不動産会社に対しても、同社担当やメディアを通じて制度の認知・定着を図る。
4月から、販売・賃貸事業者が建築物の省エネ性能を広告等に表示することで、消費者等が建築物を購入・賃借する際に、省エネ性能の把握や比較ができるようになる「建築物省エネ法に基づく建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表示制度」が開始。今回の「省エネ部位ラベル」は、省エネ性能が明らかではない既存住宅が対象で、主たる表示事項である「窓」「給湯器」のいずれか一つ以上で、表示の要件を満たしている場合に表示できる。ただし、消費者を混乱させないため、同一住宅の広告内で「省エネ性能ラベル」を表示できる場合は、「省エネ部位ラベル」の表示はできない。
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