吉野石膏(東京都千代田区)は10月28日、原料にリサイクルせっこうを100%使用したせっこうボード「タイガーR100」を商品化したと発表した。今年8月に発売したリサイクル率50%の「タイガーR50」と同様、JIS A 6901の認証を取得しているため、通常のせっこうボードと同等に使用できる。価格は3×6判で9.5㎜厚が1480円、12.5㎜厚が1730円。来年1月からの販売を予定。
同製品は千葉第一工場と三河工場で製造する。12.5㎜厚品の製造におけるCO2排出量(SuMPO EPD値)は、千葉第一工場品で0.9㎏-CO2eq、三河工場品 0.8㎏-CO2eqを実現した。二酸化炭素排出量削減とリサイクルを軸に、カーボンニュートラルと循環型社会の実現に寄与するとしている。
同社は1995年、建材業界では初めて再生活用事業の個別指定を受け、リサイクルせっこうの活用を推進してきた。近年、分別回収技術が発達し、安定的に原料を確保できるようになったことで、タイガーR50の発売を開始。その後、リサイクル率100%製品の市場ニーズが高まり、比例して中間処理業者からリサイクルせっこうの持ち込み量も増加したことで供給の目途が立ったことから本製品の発売を決めた。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。