厚生労働省が10月24日公表した2024年8月分の「毎月勤労統計調査」(確報)結果によると、建設業(事業所規模5人以上)の月間現金給与総額は41万1845円で、前年と比べて4.3%の上昇。このうち決まって支給される所定内給与は33万7273円(同3.7%増)、残業手当や休日出勤手当などの所定外給与は2万2470円(同3.3%減)、特別に支払われた給与5万2102円(同12.6%増)となった。
産業別では、「鉱業・採石業」(同6.8%増)、「生活関連サービス」(同5.0%増)などで伸び率が高く、「建設業」は上位6位。一方、前月比では5.3ポイント伸び率が縮小している。
建設業のうちパートを除く一般労働者の給与総額は43万581円(同4.4%増)。内訳は、所定内給与が35万1932円(同3.8%増)、所定外給与が2万3766円(同3.4%減)、特別に支払われた給与が5万4883円(同12.4%増)となった。
建設業の総実労働時間は前年比2.3%減の151.4時間、所定外労働時間(残業・休日出勤など)は8.7%減の11.5時間、出勤日数は0.5日減の18.5日。前月比では、総実労働時間は17.1時間、所定外労働時間は1.1時間、それぞれ短縮している。パートを除く一般労働者の総労働時間は前年比2.1%増の156.2時間、所定外労働時間(残業・休日出勤など)は9.0%減の12.1時間、出勤日数は0.5日増の18.9日となった。
建設業の労働者数は254万人となり前年比で0.6%増加。パート比率は5.92%で0.26ポイント減少した。入職率は0.98%(同0.15ポイント増)、離職率は0.91%(同0.23ポイント増)だった。
■関連記事
8月の実質賃金、0.6%減 3カ月ぶりマイナス、ボーナス効果剥落
建設業の給与総額 9.6%の大幅増―7月勤労統計調査
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。