マイホム(東京都港区)は今年8月、家づくりの経験者300人を対象にアンケート調査を実施した。全体の77%が、家づくりのプロセスにおいて「心残りがあった」と回答。打ち合わせにおける負担やストレス、担当者との意思疎通など、コミュニケーションが特に大きな原因になっていることが明らかになった。
心残りを感じた点では「対面の打ち合わせが多く時間が奪われた」(89%)、「決め事が多くストレスを感じた」(88%)に回答が集中。さらに「手続きがアナログで面倒だった」(46%)が続き、家づくりでも効率化を求める傾向が強まっていると見られる。
また「担当者と言った言わないで齟齬があった」(29%)、「担当者が話を理解してくれなかった」(27%)など、担当者とのコミュニケーションが不満だったという声も少なくない。とりわけ、2021年以降に家を建てた層は、担当者とのコミュニケーションが原因で心残りを感じる人が多くなっている。
高年収層ほどタイパを重視する
回答者の属性によっても意見が分かれた。世帯年収1000万円以上の層では、対面打ち合わせで時間が奪われたことが心残りの要因のトップに。タイパを重視し、担当者の質にも不満を抱きやすい傾向が見られた[グラフ1]。一方・・・
この記事は新建ハウジング10月30日号5面(2024年10月30日発行)に掲載しています。
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