都市再生機構(UR都市機構、神奈川県横浜市)とMUJI HOUSE(東京都文京区)、良品計画(東京都文京区)は10月23日、港南台かもめ団地(横浜市)の集会所のリノベーションが完成したと発表した。施工面積は約300㎡。
2021年から行っている「MUJI×UR 団地まるごとリノベーション」プロジェクトの一環として行ったもので、子どもから高齢者まで利用できる多世代交流の拠点となることを目的に、集会所を核としたリノベーションを実施。団地内のコミュニティ活性化のため発足した「かもめプロジェクト」での居住者との意見交換や、提案されたアイデアなどを設計に反映した。「MUJI×UR 団地まるごとリノベーション」プロジェクトが、集会所リノベーションを行うのは今回が初めて。
港南台かもめ団地は、JR根岸線沿線南部エリアに位置する大規模団地で、自然豊かな環境が特長。今回のリノベーションでは、土足のまま出入りできる仕様に変更し、エントランスに本棚を設置したことで、気軽に立ち寄りやすく、集いやすい空間を実現した。中庭は室外テラスにリノベーションし、食事やアウトドア活動ができるよう、MUJI×UR共同開発パーツの「つながるストリートファニチャー」を設置している。
多目的スペースだった場所にはシェアキッチンを設置し、室外テラスとつなげることで、つくった料理をベンチや芝生で食べることもできる。和室にはMUJI×UR共同開発パーツの「麻畳」を採用し、多用途に使用可能。居住者の活動や作品展示ができる「みんなのギャラリー」や、だれでも使えるラウンジも設け、人が集まる仕組みづくりを行った。調理小物・キッチンツール・テーブルや椅子などのアイテム選定は、無印良品のインテリアの専門スタッフ「インテリアアドバイザー」が担当した。
同団地では、集会所のこれからを話し合う「かもめ会議」、集会所や屋外空間を活用したイベント「かもめマルシェ」、集会所を活用した学びの講座「かもめクラブ」を運営。団地を含めた周辺エリアの活性化を進めていく。
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