長谷工グループは10月21日、同社グループが設計・施工を行った2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のテーマパビリオン「いのちの未来館」(石黒浩さんプロデュース)が完成し、17日付で博覧会協会に引き渡したと発表した。このパビリオンは大阪・関西万博を象徴する8つの「シグネチャーパビリオン」の一つ。他のテーマパビリオンに先駆けて、最も早く完成した。
パビリオンは鉄骨造2階建で、流れ落ちる滝水に覆われたような外観が特徴。外装材に膜を使用し、水の流れを描いている。いのちの象徴でもあり、無機物と有機物を結びつける「水」に着目し、水景を生かしたデザインとなっている。
設計は石本建築事務所、設計協力は長谷工コーポレーション大阪エンジニアリング事業部、施工は長谷工コーポレーションと不二建設が担当した。
50年後、1000年後のいのちを表現
「シグネチャーパビリオン」は、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会」を表現するテーマパビリオン。万博会場の中央に位置し、河森正治さん、落合陽一さんら8人のプロデューサーが、「いのちを育む」「いのちを磨く」など8つのテーマを担当している。
石黒浩さん(大阪大学栄誉教授、工学博士)が担当するテーマは「いのちを拡げる」。人間とロボットやアンドロイドとの距離が縮まる50年後の社会や製品、日本文化の在り方、1000年後のいのちの姿を、リアルとバーチャルにより体験できる。
(※参考:シグネチャーパビリオン「いのちの未来」公式ホームページ)
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