木製家具メーカーの起立木工(静岡県静岡市)とPLOW DESIGN(静岡県磐田市)は10月18日、デザインとアートの展示会・DESIGNART TOKYO 2024で新作のチェア「MORRIS(モリス)」を発表した。「実用品と芸術品の間」を意識し、遊び心のあるデザインながらも使いやすい造形を目指した。造形的な個性だけでなく、量産を前提としたコストダウンや製造方法に苦心しながら、3年の月日を費やして完成した。
設計したPLOW DESIGN代表の田邊耕治さんは、デザイナーかつ設計者であることから、コストとデザイン性を両立した製品開発を意識。「価格帯と客層を想定し、かつメーカーとしての技術の持ち味を生かして落とし込んだ形にした」と話す。また、こうした製品開発を通して「特別な物として考えられていた特徴的な椅子が購入の選択肢に入ることで、日本の家具市場に『新しい幅』を提案したい」と考えている。
製品寸法は、W638㎜×D510㎜×H690㎜。2色をラインアップし、販売価格はオーク17万2000円、ブラックウォルナット19万8000円。18~27日までの会期中、AXISビル(東京都港区)3階の「AURAS TOKYO」で展示する。
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