9月100㎡未満一戸建て、首都圏8カ月ぶりに下落

東京カンテイ（東京都品川区）は10月10日、主要都市における9月の新築小規模一戸建て（土地面積50㎡以上100㎡未満）の供給動向を発表した。首都圏、近畿圏は反転下落、中部圏は3カ月連続上昇した。

首都圏の新築小規模一戸建ての平均価格は、前月比1.4％減の5367万円と8カ月ぶりに下落。東京都は3.0％減の6660万円と反転下落し、今年初めて下落率が3％に達した。神奈川県は4692万円（1.5％減）と2カ月連続下落。千葉県は4376万円（1.2％増）と反転上昇した。埼玉県はさいたま市が上昇したものの、4206万円（1.8％減）と3カ月連続で下落し、前年同月比もマイナスの水準が続く。首都圏は千葉県を除く3都県が下落となった。

都市別では、東京23区が7621万円（2.1％減）と5カ月ぶりに下落。全体の供給が絞られるなか、戸数の多い世田谷区や杉並区などの価格下落が影響した。都下は4747万円（1.8％増）と反転上昇するも、前年同月比はマイナスが続く。横浜市（1.2％減）は2カ月連続下落、川崎市（3.1％増）は2カ月連続上昇した。相模原市（1.3％増）、千葉市（7.5％増）、さいたま市（5.7％増）は反転上昇した。

近畿圏は、前月比0.9％減の3963万円と反転下落。4000万円台は継続しなかったが、前年同月比はプラス4％台を維持した。大阪府は3945万円（1.5％増）と反転上昇した。兵庫県は4204万円（4.9％減）と反転下落し、前年同月比もマイナスに転じた。京都府は3728万円（1.9％減）と2カ月連続で下落した。都市別では、大阪市が4496万円（23.2％増）と前月からの反動で大きく反転上昇し、前年同月比の上昇率も拡大。前年同月は8月を除いてプラスの水準で推移している。堺市は3590万円（18.9％減）と反転下落。神戸市は4525万円（9.6％減）と反転下落、京都市は3960万円（2.7％増）と反転上昇した。

中部圏は、前月比0.2％増の3864万円と3カ月連続上昇したが、前年同月比はマイナスに転じた。愛知県も0.2％増の3922万円と3カ月連続で上昇。戸数は前月からさらに減少した。名古屋市は4116万円（2.3％減）と下落に転じた。