東京カンテイ(東京都品川区)は10月10日、9月の主要都市における中古木造一戸建ての供給動向を発表した。首都圏・近畿圏は連続上昇、中部圏は反転下落した。
首都圏の中古一戸建ての平均価格は、前月比3.1%増の4099万円と2カ月連続上昇。2月以来の4000万円台となり、前年同月比も2.2%増から8.1%増へ拡大した。東京都は6302万円(1.5%増)と2カ月連続上昇。23区・都下ともに上昇し、前年同月比も10.8%増と年初来の最高値を更新した。神奈川県は4185万円(0.9%増)、千葉県は2933万円(2.0%増)と2カ月連続で上昇。埼玉県は2971万円(1.2%増)と3カ月連続上昇し、全都県で価格が連続上昇した。
都市別では、東京23区が1億1527万円(3.8%増)と1億円台で2カ月連続上昇。港区や中野区、豊島区で築10年以内の高額事例がみられた。都下は4317万円(4.4%増)と反転上昇し、前年同月比も6.9%増とプラスに転じた。横浜市(2.4%増)は3カ月連続上昇し、1月以来の5000万円台となった。川崎市(8.3%増)、相模原市(14.8%増)は反転上昇。千葉市(10.6%増)は2カ月連続上昇し、3カ月ぶりに3000万円台へ乗せた。さいたま市(10.9%減)は前月からの反動で大きく反転下落し、前年同月比もマイナスに振れた。
近畿は連続上昇・中部は反転下落
近畿圏は、前月比3.9%増の2957万円と2カ月連続上昇。大阪府は3254万円(3.2%増)と反転上昇し、築年数の若返りが前月比・前年同月比ともにみられた。兵庫県は2863万円(1.5%増)と反転上昇し、築年数が前月比・前年同月比で若返ったものの、前年同月比の価格はマイナスに転じた。京都府は3903万円(14.8%増)と2カ月連続上昇。3府県すべてが前月比プラスとなり、近畿圏全体の上昇率が拡大した。都市別では、大阪市が4788万円(1.2%減)と2カ月連続下落。堺市(8.8%増)、神戸市(8.1%増)は反転上昇し、いずれも築年数が3年以上若返った。京都市(14.7%増)は大きく連続上昇した。
中部圏は、前月比3.1%減の2510万円と反転下落。愛知県は2.8%減の3020万円と反転下落し、築年数に若返りがみられたものの前年同月比もマイナスに振れた。名古屋市は3917万円(0.4%増)と反転上昇したが4000万円台に届かず、前年同月比がマイナスに転じた。
宮城県は、前月比6.0%増の2633万円と2カ月連続上昇し、前年同月比もプラスに転じた。築年数は前月比で7.1年若返った。仙台市は3120万円(0.2%増)と2カ月連続上昇した。
福岡県は、前月比1.7%減の2476万円と反転下落したが、前年同月比はプラスの水準を維持した。福岡市は4382万円(15.9%増)と大きく反転上昇した。
調査対象は、敷地面積100㎡~300㎡の木造住宅で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件。
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