AQ Group(埼玉県さいたま市)はこのほど、地盤ネット(東京都新宿区)と共同で、耐震リフォーム診断サービス「匠・トリプル耐震測定」の提供を11月1日から開始すると発表した。
新サービスは、同社のリフォームブランド「AQリフォーム」と、地盤ネットがタイアップし、「建物の揺れを科学する」をコンセプトに、地盤や建物の揺れを表す計測値を、本来の「Gal(ガル)」から耐震強度に置き換え、実測値がエビデンスの耐震リフォーム診断として商品化したもの。
同サービスでは、同社の耐震診断士と地盤ネットの調査員が現場を調査し、リフォーム診断と実測による耐震測定を実施。耐震に必要な壁量を構造計算で算出する。診断を反映させた図面をもとに、京都大学の中川貴文准教授と同社が共同開発した「ビルの構造計算を用いたデジタル耐震シミュレーション」を実施することで、施工後の耐震力チェックまでカバーする。報告書には、具体的なリフォーム箇所や耐力壁の強度、枚数などが明記し、リフォーム検討者に安心感を与えられるようにする。
科学に裏付けされた耐震診断サービスを求める同社と、地盤ネットが提供するサービスが合致したことで、今回のタイアップが実現した。「耐震診断士による評価」と「デジタル技術による耐震シミュレーション」に、実測を伴った耐震診断までをパッケージ化したサービスとして提供する。
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