新建ハウジングでは、新築中心の地域工務店が新たな事業領域としてリノベーション事業を構築するための手法を解説するオンライン研修「今さら聞けないリノベの売り方講座」(全3回)を、10月29日から開講する。開講に先立ち、9月24日に行われた事前説明会には、全国から70人が参加した。
同講座では、工務店のリノベーション参入支援で実績を持つコダリノ研究所所長の稲葉元一朗さんが講師を務める。説明会ではリノベーション事業の定義や、参加してほしい工務店像、カリキュラムの内容・特徴を稲葉さんが説明した。リノベーション事業は、持ち家、中古、再販といった類型があり、予算規模も、設備や内装の小規模改修から、性能向上を伴う大規模改修まで多岐に渡る。今回の講座では、2000万〜3000万円規模の受注案件に絞り、工務店の主軸となる新築注文事業の経営資源を生かしたリノベーションの事業化と”売り方”を解説する。
稲葉さんは、これまでのコンサルティング経験をもとに作成した「事業化チェックリスト」を用い、新築注文住宅を手がける地域工務店がどのように自社の強みを活かしてリノベーション事業に参入し、事業化を進めていくのか、具体的なステップを提示して学びを進める。また各回のゲストとして3社を招く。エコフィールド(静岡県富士市)は「工務店の王道モデル」、増子建築工業(福島県郡山市)は「実家リノベモデル」、U建築(長野県飯田市)は「性能向上リノベモデル」について、事業化のプロセスやポイント、成功・失敗事例などを語ってもらう。
加えて、新建ハウジング発行人・三浦祐成も毎回参加。稲葉さんや登壇する工務店の経営者に質問を投げかけて議論しながら、講義内容を参加各社の経営や実務に落とし込む。参加者と講師との質疑応答の時間も設ける。
開催日程は10月29日、11月13日、12月19日。参加費は11万円(税込)。申込は新建ハウジングDIGITALで10月21日まで受け付けている。
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