静岡県内の工務店や設計事務所で構成される静岡木の家ネットワークは10月5日、初の削ろう会を開催。会員各社に勤務する20代の社員大工を中心に、現在は経営者となったベテラン大工、そして静岡文化芸術大学の学生ら23人が集まり、かんながけの腕を競った。最高記録を出した橋本工務店(静岡県浜松市)の橋本陸さんには、優勝賞品として新しいかんなの購入費用8万円が贈呈された。
今回は幅45㎜のかんなくずの、両端と中心の3カ所で厚さを計測し、その合計値を記録するというルールで競った。橋本陸さんの記録は合計26.5ミクロン(7.5ミクロン・9.5ミクロン・9.5ミクロン)だった。
代表理事の村木幹直さん(村木建築工房社長)は、削ろう会を通じて「若い大工が離職しない仕組み」をつくるのが狙いだという。他(社)の大工と関わる機会が限られる社員大工は、自分だけが厳しい状況に置かれていると思いがち。同じく大工として働く同世代と交流させることで、誰もが悩みや苦労を抱えていることを理解させつつ、腕を競うことで日々の仕事への意欲向上も狙う。
業界団体など、経営者同士が交流する場や機会は以前から存在するが、村木さんは・・・
この記事は新建ハウジング10月20日号2面(2024年10月20日発行)に掲載しています。
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