積水化学工業(大阪市)住宅カンパニーは10月10日、鉄骨2階建て商品「新スマートパワーステーションプラス」を、10月19日から全国(北海道、沖縄、多雪地域、一部離島を除く)で発売すると発表した。大容量蓄電池・太陽光発電システムによるレジリエンス性強化と光熱費削減に加え、建物の内と外をつなぐ「うちそとプラス空間」を提案する。
同商品では、同社独自の蓄電池「e-Pocket GREEN」の性能・機能を大幅に強化。容量を従来の12.0kWhから13.2kWhに10%拡大したほか、設計改良により筐体サイズは変えずに3%の軽量化を実現した。設置スペースを広げることなく電力使用量を拡大し、災害後の長期停電時に雨天が続いた場合でも、最低限の家電を使いながら4日間生活できる電力を確保できるという。また、太陽光発電システムのパワーコンディショナを強化し、PV容量を従来の10.36kWから12.95kWへ25%拡大。フラット屋根システムと組み合わせることで、パワコン設置台数を増やさずにPVの大容量化を実現した。
延床面積134.12㎡、PV12.58kW、蓄電池13.2kWhのモデルプランでは、電力会社から購入する電気は消費電力量の20%と、エネルギー自給自足率80%を達成。冬季などを除く230日間は、ほぼ太陽光のクリーンエネルギーのみで生活可能で、年間光熱費をPV・蓄電池を設置しない住宅よりも約27万円削減できるという。
今回、新提案の半屋外空間「グランキャビン」を導入。建物の内と外をつなぐ中間領域で、屋根と壁に囲われているためプライバシーを確保。安心感と開放感を得られる空間を、天候や汚れを気にせず使うことができる。くつろぎや遊び、ペットの居場所、ガレージなどに活用可能で、プラスアルファのこだわりを満たす居場所として提案する。
構造体は、高精度で強靭な鉄骨ユニット工法のため、最大約65㎡(約40帖)の大空間を確保。耐候性や耐衝撃性に優れた外壁・屋根など耐久性の高い部材を採用することで、自由度が高く、大胆なリノベーションも可能となっている。
年間販売目標は200棟。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。