空間編集舎(東京都渋谷区)はこのほど、空間プロデュースパートナーとして参画した京町家の宿再生プロジェクトにおいて、町家ホテル「KYOTO MACHIYA COLLECTION-鴨川ガーデンズ-」が、京都市東山区にオープンしたと発表した。
これは、京町家を次世代に残すプロジェクト「KYOTO MACHIYA COLLECTION」の第3弾で、第1弾の「福音(ふくね)」、第2弾の「銭屋町(ぜにやちょう)」に続き、今回は空き家となっていた京都鴨川近くの築130年を超える京町家3棟をリノベーションし、木造2階建ての宿に再生した。デザイナー・建築士・職人が連携するチームが、基礎の変形や柱・梁・壁の歪みといった古民家の課題と、資材高騰や職人不足・労務費高騰などに挑んだ。素材や風情を残しながら歴史も垣間見える空間を目指し、クリエイティブ面・費用面・工期面・納まりを意識しながら、リノベーションを進めたという。敷地面積206㎡。延床面積は棟1が89.4㎡、棟2が40㎡、棟3が36.2㎡。
同施設は、鴨川の情景が浮かぶ、音色を感じる空間をコンセプトに、季節や時間に伴って変化する表情豊かな情景を切り取り、3棟それぞれに個性的な空間を創造。プロジェクトの特徴でもある、お風呂を象徴的に見せる空間構成から内外装までの素材をこだわった空間ディレクションを行った。大工・左官・和紙・建具・家具・庭・簾など京都の職人と作り上げた。
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