「日本空き家サポート」を運営するL&F(千葉市)は10月3日、山陰合同銀行(島根県松江市)と提携し、空き家問題を解消し地域社会に貢献するための取り組みを開始したと発表した。
今回の取り組みでは、山陰合同銀行が顧客紹介に関する契約に基づき、空き家の管理・売却等を希望する顧客情報を顧客の同意に基づきL&Fに提供。L&Fが空き家に関する相談対応から空き家管理サービスの提供、売却サポートまでワンストップで対応する。
空き家に関する負担を軽減する管理サービスを提供する同社と、成長戦略の一つに地域活性化への貢献を掲げる山陰合同銀行が提携することで、事業機会の創出と地域の空き家に関する課題解決、顧客のQOL向上に取り組む。
空き家の増加は、地域の住環境の悪化と人口流出、地域経済の衰退につながるとして社会問題となっている。2023年には、空き家所有者の責務をさらに強化する改正空家対策特措法が施行され、今後、遠方に住む空き家所有者の管理ニーズが増加すると予想される。同社が2015年から提供する「日本空き家サポート」においても、空き家管理サービスを利用する顧客の約76%が市外・県外に居住しているという。
「日本空き家サポート」は、空き家管理に加え、売却や活用など、空き家所有者の多様なニーズに対応可能な全国ネットワークを構築。また、認知症等で自宅を売却できなくなってしまうケースに対応するための「家族信託の相談窓口」も事業展開している。
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