国土交通省が9月30日に公表した8月の新設住宅着工戸数は、4カ月連続の減少となる6万6819戸(前年同月比5.1%減)だった。前年同月比の推移は落ち着きつつあるものの、依然として減少傾向が続く。季節調整済み年率換算値は77.7万戸(前月比0.5%増)で2カ月連続の増加となった。
利用関係別では、持家は1万9597戸(前年同月比6.6%減)で33カ月連続の減少。一部で下げ止まりを予測する声もあるが、物価上昇に伴う生活者のマインド低下の影響はまだ大きいと見られ、先行きは慎重に判断すべきとした。
貸家は再び減少し、2万8939戸(同1.4%減)となった。分譲住宅は1万7240戸(同12.0%減)で、4カ月連続で減少した。一戸建て(同17.4%減)は22カ月連続の減少で、投資予定額もマイナス14.7%と低調。マンション(同5.0%)も2カ月ぶりに減少した。
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