野原グループ(東京都新宿区)の壁紙ブランド「WhO(フー)」は、創業371年の和紙専門店・小津和紙(東京都中央区)の協力を得て、廃棄予定の壁紙サンプルを利用した新柄16点を追加した。
WhOの壁紙は完全受注生産品のため、製品ロスはほとんど出ないものの、色味の確認や調整のために印刷するサンプルの廃棄が一定量出るという。
今回は、その廃棄サンプルをデザインに利用できないかという発想から、和紙漉き工房をもつ老舗和紙専門店・小津和紙に協力を仰ぎ、制作のサポートやデザインのノウハウを教えてもらいながら、和紙の材料である楮(こうぞ)をベースに、壁紙のサンプルを細かく粉砕したチップを混ぜ込み偶発的なデザインを表現した。
廃棄予定の壁紙サンプルを使用した和紙そのものではなく、デザインのみ採用して16点を製品化した。
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