長野県軽井沢町の「万平ホテル」が10月2日、大規模改修を終え営業を全面再開する。ジョン・レノンの定宿の一つで、三島由紀夫ら文豪も訪れた洋風建築ホテルの草分け。歴史的な外観はそのままに、耐震化やバリアフリー対応を施した。
万平ホテルは1894年創業。1936年に建造された本館の「アルプス館」は、国の登録有形文化財に指定されている。97年に森トラストグループ入り。老朽化に伴い2023年から休業し、創業130年のリニューアルに向け、改修・改築工事に入っていた。
アルプス館は耐震補強した上、外壁や天井に断熱材を入れた。ステンドグラスなどは再利用し、和洋折衷の内装を踏襲。「従来のデザインをなるべく変えず、快適に過ごせるよう性能を高めた」と、森トラストの増永義彦常務。今後は常連客だけでなく若年層にもアピールしたい考えだ。
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