ジャパンホームシールド(JHS、東京都墨田区)は9月26日、東京カンテイ(東京都品川区)が提供する地図上で各種データサービスが取得できる会員制のプラットフォーム「データナビマップ」に、AIが予測した地盤情報をシステム連携すると発表した。これにより、専門知識がなくてもAIによる簡易地盤調査ができるようになる。
同社が開発した、建築前に地盤情報を予測できる「地盤AI推論モデル」の技術を、東京カンテイのWEB会員制データサービス「地盤調査AI」として提供する。データナビマップ上で情報を取得したい地点をクリックすると、地盤の強さや腐植土の有無、地盤改良工法や改良工事概算費用などの地盤情報をAIが予測。簡単な操作でレポート出力ができる。
近年、不動産・住宅業界では新築住宅着工の減少や人手不足などが深刻化しており、企業課題を解決するデータ・AIを活用したDXソリューションは、持続的な企業成長と経営の最適化のなかで重要な位置づけとなっている。
東京カンテイは、全国のマンションの図面や価格情報、土地・戸建ての売買事例をWEB会員に配信。サービスの拡大を検討するなか、地盤の良し悪しも土地の価値として評価されるべきとの思いから、今回のシステム連携を実現した。両社の強みを最大限に活用し、顧客の課題に沿ったサービスが提供できるよう、顧客満足度の向上、サービスの多様化に取り組むとしている。
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