アットホーム(東京都大田区)がこのほど公表した注文住宅の探し方やこだわりについての調査結果によると、工務店・ハウスメーカーの探し方で最も多かったのは「住宅展示場を訪問する」(54%)だったことがわかった。2位は「工務店・ハウスメーカーを直接訪問する」で36.5%、3位は「工務店・ハウスメーカーのホームページから探す」で34.3%だった。また、約5人に1人が「不動産ポータルサイトから探す」と回答した。
「工務店・ハウスメーカーのこだわりや想い・コンセプトに共感したか」という質問については、79.5%が「そう思う」「ややそう思う」と回答し、8割近くが共感していることが分かった。工務店・ハウスメーカーの家づくりへの想いやコンセプトに共感できるかどうかは、注文住宅購入者にとって重要なポイントとなっている。
調査は、2022年6月以降に注文住宅を購入した400人を対象に、期間は2024年6月14日から18日。
見積依頼は1社が最多
「工務店・ハウスメーカーの見積り依頼については、1社が34.5%と最も多く、次いで2社の24.9%、3社が22.9%、4社以上は17.6%だった。平均は2.5社だった。探し始めてから注文住宅が完成するまでトータルでかかった期間は、最も多かったのが「1年程度」で28.3%、次いで「1年半程度」で23.0%だった。
「こだわったポイント」については、1位は「オール電化にした」、2位は「コンセントの位置や配置にこだわった」、3位は「省エネ性能に優れた住宅にした」となった。夫と妻、それぞれのこだわり度を聞いたところ、「駐車場」「建物構造」では夫、「キッチン」「間取り」では妻の割合が高く、場所によってこだわりの違いが見られた。「カーポートをつくった」「バック駐車しやすいよう極力傾斜が緩やかになるようにした」という夫のこだわりや、「子どもが小さいうちは1階だけで生活が完結できるようにした」「普段使わない和室が北向きになるようにした」という妻の意見が見られた。
リフォーム意向は4割
今後、リフォームしたいところがあるかについては、44.0%が「はい」と回答。「子ども部屋を2つに仕切りたい」「電気自動車を購入したらEV電源を設置したい」「外に倉庫を付けたい。物置きを増やしたい」「トイレを広くして読書空間をつくりたい」など意見がさまざまだった。
土地探しについては、「自分で探した」と回答した人は62.5%だった。土地の探し方で最も多かったのは「施工を依頼する工務店やハウスメーカーに相談する」の41.6%で、2位は「不動産ポータルサイトから探す」の34.4%、3位は「不動産会社のホームページから探す」の30.4%だった。
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