総務省、国土交通省、環境省など6省は、10月8日を「木材利用促進の日」、10月を「木材利用促進月間」と定め、木材利用推進「ウッド・チェンジ」のための各種イベントを実施する。
「木材利用促進の日」は、漢字の「十」と「八」を組み合わせると「木」の字になることにちなんで定められたもの。2021年10月に施行された「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」(通称:都市の木造化推進法)に基づき、10月を国民が木材の利用促進について関心と理解を深める期間と位置付けている。
日本では国土の約3分の2を森林が占めており、その森林から生まれる木材を建築物などに活用することで資源の循環、地球温暖化防止、国土保全などの機能を促進。さらに林業や木材産業を通じて地域経済が活性化することを期待している。
関連イベントでは、▽「ウッドデザイン賞2024」入賞作品の発表(10月9日)▽「木づかいシンポジウム2024」(10月22日)▽2024年度「木材利用推進コンクール表彰式」(10月25日)などを実施。国交省関連では、日本木造住宅産業協会「第27回木のあるくらし作文コンクール表彰式」(10月26日)、林野庁関連では▽「サザエさん森へ行く」(10月27日)▽「第55回全国建具展示会」(10月11日~12日)―などを開催する。
「木材利用推進コンクール」では、全体または一部に地域材を有効に利用して建設された学校施設などの木造施設や内装木質化施設、木製土木施設の中から特に工夫が凝らされた作品を選出。併せて国産材の利用拡大に取り組む企業(製材・集成材・合板・プレカット事業者、住宅メーカー、ゼネコン、施主など)を表彰する。
「木づかいシンポジウム2024」では、「森林資源の循環利用とカーボンニュートラル実現に資する地域材の利用」をテーマに、青山豊久・林野庁長官による基調講演や登壇者によるセッションイベント、事例・取組紹介、パネルディスカッションを実施する。
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