住友林業（東京都千代田区）は9月20日、木質ペレットの製造・販売事業に参入すると発表した。9月からインドネシアの合弁会社、ビオマッサ・レスタリ・ヌサンタラ（BLN社）でペレットの試験生産を開始し、同社グループが全て購入。日本国内のバイオマス発電所を中心に販売するという。9月以降の第1フェーズの生産量は年間6万トン、2026年の第2フェーズでは年間12万トンへの増産を計画している。
BLN社（インドネシア中部ジャワ州）は、インドネシア住友林業（SFI社）と、ダルマ・サティヤ・ヌサンタラ（DSNグループ）の100％子会社との合弁で2023年に設立。今回、DSNグループの原材料の集荷体制やネットワークを活かし、BLN社工場近隣の木材加工工場や森林から、これまで利用価値の乏しかった端材や未利用の小径木などの原材料を集荷し、木質ペレットを製造する。DSNグループは木質ペレット製造と原材料の集荷、住友林業グループは品質管理と木質ペレット販売を担当する。
住友林業グループは、自社グループの製造拠点を持つことで、外的要因に左右されることなく木質バイオマス燃料の安定供給が可能となる。同社は、事業を通じて木を余すことなく活用するカスケード利用を促進し、脱炭素化を推進するとしている。
BLN社 工場外観
9月20日にBLN社で試運転開始のセレモニーを実施した
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