積水ハウス(大阪市)が9月19日発表した「男性育休白書」によると、2024年の男性育休取得率は前年比2.9ポイント増の27.3%、平均取得日数は6.5日増の29.9日でどちらも過去最高だった。一方で女性の4割が、夫が育休期間中に家事や育児を行わない「とるだけ育休」になっていると評価していることが分かった。
調査は小学生以下の子どもと同居する全国の20~50代の男女計9400人を対象に、6月にインターネットで実施した。
白書では、自身が育休を取得した男性の34.8%、夫が育休を取得した女性の42.0%が「とるだけ育休」になっていると回答していた。一方で男性の満足度、自分は家事・育児をしているという意識に差はなかった。
育児参加に関する5項目の回答結果を基に、都道府県を順位付けした「男性の家事・育児力」調査では、沖縄が1位(昨年7位)だった。「妻から見た夫の家事・育児の実践数」「妻から見た夫の家事・育児の関与度」の2項目で全国トップだった。2位は秋田(同46位)と鹿児島(同28位)が同率で、「妻から見た夫の家事・育児時間」がそれぞれ週16.1時間、16.6時間と多かった。
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