積水ハウス(大阪市北区)が0歳から小学2年生までの子どもを持つ全国の男女480人を対象に行った「住まいにおける子どものヒヤリハット調査(2024年)」で、家の中で子どもが「事故やケガをしそうになった経験(ヒヤリハット)」がある人が半数以上にのぼり、中でも3歳以下が多いことがわかった。女児と比べ男児のほうが8.7ポイント高かった。また、ヒヤリハットは、大人がいて見守っていた中で起きた人が5割以上であることも判明した。
家の中で、子どもが「事故やケガをした経験」と「ヒヤリハット」について聞いたところ、「事故やケガをした経験」が「ある」と回答した人は44.2%で、「ヒヤリハット」の経験が「ある」と回答した人は55.6%と半数以上にのぼった。子どもが事故やケガをした経験がある人に当時の子どもの年齢を聞いたところ、「0~1歳」「2~3歳」が5割以上だった。ヒヤリハットについても、「2~3歳」が57.7%、「0~1歳」が50.2%と多い結果となり、3歳以下は特に注意が必要なことがわかる。
リビングが最多 大人が見守っていても…
子どもの事故やケガ、ヒヤリハットが起きた場所を聞いたところ、「リビング」(約5割)が最も多く、次に「階段」(約2割)だった。
事故やケガ、ヒヤリハットが起きたときの状況を尋ねたところ、事故やケガについては、「大人はいたが目を離していた」が60.4%。意外にも多かったのが「大人がいて見守っていた」の49.5%だった。ヒヤリハットでも「大人がいて見守っていた」が56.2%で、「大人はいたが目を離していた」が53.2%という結果だった。
子どもの事故やケガを防ぐ対策をしている場所については、「リビング」が70.0%と最も多く、続いて「キッチン」65.7%、「寝室」53.4%だった。事故やケガ、ヒヤリハットを経験した場所の上位であった「階段」の対策は35.5%で、「ベランダ」も21.7%と低く、対策している場所に偏りがあることがわかった。
調査期間は2024年5月16日から19日。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。