LIXIL(東京都品川区)は9月11日、8月にオープンした次世代環境配慮型木造店舗 「セブン‐イレブン福岡ももち店」(福岡市)に、リサイクルアルミ使用比率100%の循環型低炭素アルミ形材「PremiAL R100」(プレミアル アール100)を導入したと発表した。
同店舗は、建物の躯体、内外装に福岡市産木材などを活用し、省エネ、創エネ、蓄エネ設備を搭載した環境配慮型の木造店舗。国産木材の使用と、フロントサッシへの「PremiAL R100」採用によって、建てるときのCO2排出量(エンボディドカーボン)の削減と、建築物の環境価値向上に寄与するとしている。
「PremiAL R100」は第三者検証「SuMPO EPD(旧:エコリーフ)」を取得し、エンボディドカーボンの排出量の数値化を実現。新地金を100%使用したアルミ形材と比較すると、CO2排出量を約80%削減できる。
セブン‐イレブン・ジャパン(東京都千代田区)は、2月にオープンした「セブン‐イレブン三郷上彦名店」にLIXILの「PremiAL R70」を採用。両社は、LIXILの環境負荷低減につながる建材を、セブン‐イレブン店舗建築に活用することで、環境配慮を通じた脱炭素社会の実現に貢献している。今回の「PremiAL R100」採用により、両社の脱炭素化への取り組みをさらに加速させる。また、改装店舗などから回収・リサイクルしてつくったアルミ形材を、新店舗の建設に再利用する水平リサイクルの導入も検討している。
LIXILは、2050年までに事業プロセスと製品・サービスによるCO2排出量を実質ゼロにすることを目指しており、ハウジング事業では2031年3月期までにリサイクルアルミの使用比率100%を目標に設定している。
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