東京カンテイ(東京都品川区)は9月9日、主要都市における8月の新築一戸建て(土地面積100㎡以上300㎡以下)の供給動向を発表した。
首都圏(1都3県)の平均価格は、前月比1.5%減の4611万円と反転下落した。東京都は2.3%減の5683万円と反転下落。都下の下落が影響したが、前年同月比は7.7%増と高水準が続く。神奈川県は0.1%増の4896万円と2カ月連続上昇。千葉県は3.0%増の3840万円と2カ月連続上昇し、前年同月比もプラスに転じた。埼玉県は4.7%減の3771万円と反転下落し、前年同月比もマイナスに振れた。全都県で季節要因により戸数が減少し、全体で2ケタ減となった。前年同月比も大きく水準を落とした。
都市別では、東京23区が前月比5.1%増の1億1023万円と2カ月連続で1億円台となった。事例のあった区のほとんどで価格が前月比プラスとなっている。都下は4798万円(4.0%減)と反転下落し、前年同月比もマイナスに転じた。横浜市は5677万円(2.2%増)と反転上昇、川崎市は5662万円(1.2%減)と反転下落した。相模原市は4027万円(2.7%増)と反転上昇。千葉市は3710万円(1.4%減)と2カ月連続の下落。さいたま市は4156万円(10.9%減)と前月の反動で大きく下落し、前年同月比もマイナスとなった。郊外都市は、前年同月比が軒並みマイナスの水準になっている。
近畿は連続上昇、中部は反転下落
近畿圏(2府4県)は、前月比0.8%増の3742万円と2カ月連続上昇した。大阪府は3971万円(2.6%増)と反転上昇。兵庫県は3898万円(4.8%増)と反転上昇し、前年同月比もプラスに転じた。一方、平均土地・建物面積は前月比・前年同月比ともに縮小している。京都府は4193万円(4.9%減)と反転下落した。都市別では、大阪市が5587万円(0.1%増)と僅かながら2カ月連続上昇。堺市も4030万円(5.6%増)と2カ月連続で上昇した。神戸市は4046万円(0.4%増)と反転上昇したが、土地・建物面積ともに縮小した。京都市は5177万円とほぼ横ばいとなった。
中部圏(4県)は、前月比2.8%減の3395万円と反転下落。愛知県も3641万円(1.4%減)と下落に転じた。いずれも前年同月比はプラスを維持しているが、戸数は前月比で30%近く減少している。名古屋市は4384万円(1.9%増)と2カ月連続上昇。前年同月比も7.9%増の高水準だが、戸数は大きく減少した。
宮城県は3561万円(2.5%増)と2カ月連続上昇し、前年同月比もプラスに転じた。仙台市は3741万円(2.2%減)と反転下落した。
福岡県は3737万円(2.2%増)と2カ月連続上昇したが、平均土地・建物面積は縮小している。福岡市は4289万円(1.5%減)と下落に転じた。
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