東京カンテイ(東京都品川区)は9月9日、主要都市における8月の新築小規模一戸建て(土地面積50㎡以上100㎡未満)の供給動向を発表した。首都圏は7カ月連続で上昇し、近畿圏は3カ月連続上昇、中部圏は2カ月連続上昇した。
首都圏の新築小規模一戸建ての平均価格は、前月比1.3%増の5442万円と7カ月連続で上昇した。東京都は4.9%増の6864万円と2カ月連続上昇し、2014年4月の集計開始以降の最高額を更新。東京23区の上昇が牽引する形で首都圏全体の価格を押し上げた。神奈川県は4763万円(1.1%減)、千葉県は4325万円(3.4%減)といずれも反転下落。埼玉県は4282万円(1.4%減)と2カ月連続下落した。首都圏は東京都を除き下落したが、全体では上昇率が拡大した。戸数は全都県で前月比・前年同月比ともに2ケタ減となった。
都市別では、東京23区が7783万円(8.1%増)と4カ月連続で上昇。上昇率が一段と拡大し、前年同月比は主要都市で唯一プラスとなった。都下は4662万円(1.2%減)と反転下落。横浜市(1.8%減)も下落に転じた。川崎市(1.1%増)は反転上昇。相模原市(5.3%減)は反転下落した。千葉市(3.9%減)、さいたま市(1.6%減)は2カ月連続下落した。前月比プラスとなったのは東京23区・川崎市のみだった。
近畿は初の4000万円台・中部は連続上昇
近畿圏は、前月比1.7%増の4000万円と3カ月連続上昇。2014年4月の集計開始以降、初の4000万円台となった。大阪府は3886万円(0.1%減)と僅かながら下落に転じた。兵庫県は4419万円(5.8%増)と2カ月連続上昇。前年同月比もプラスに転じ、近畿圏全体の上昇率が拡大した。京都府は3802万円(4.4%減)と反転下落した。都市別では、大阪市が3648万円(18.3%減)と大きく反転下落。堺市は4429万円(23.5%増)と大きく反転上昇した。神戸市は5006万円(18.1%増)と2カ月連続上昇し、上昇率が拡大。集計開始以降初の5000万円台となり、前年同月比もプラスに転じた。京都市は3856万円(6.5%減)と反転下落した。
中部圏は、前月比0.5%増の3857万円と2カ月連続上昇。愛知県も1.8%増の3916万円と2カ月連続で上昇した。戸数は前月からの反動と季節要因もあり、大きく減少。1月以降100戸を下回る月が増えている。名古屋市は4214万円(6.0%増)と2カ月連続上昇し、6カ月ぶりに4000万円台となった。
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