YKK AP(東京都千代田区)は、非木造建築現場で窓の施工を行うロボット「MABOT(マボット)」を業界で初めて開発した。
「MABOT」は、自律移動して人と一緒に働くロボットシステムのシリーズで、ビル用窓「EXIMA31」の施工に対応。
今回は窓枠を設置する「Alignmenter01(アライメンター01)」と、設置された窓枠を自動溶接固定する「Welfixer01(ウェルフィクサー01)」の2種類を開発。建設現場におけるスキルレス化、安全性の向上を目的に、非木造建築現場での実証試験を始める。
アライメンター01は、窓枠を正確な位置に設置するロボット。基準墨から設置位置を確認し、高精度な位置決め機能によりビル躯体に窓枠を設置する。計測からクサビを用いた窓枠の建て込み設置までの一連の作業を自動で行うことで、熟練技能者不足に対応する。
本体サイズは幅1040×高さ2020×奥行790mm、250kg。
ウェルフィクサー01は、自動溶接ロボット。開口部に木クサビ等で設置された窓枠四周に対し、躯体に窓枠を固定する鉄製ブラケットを自動で配置して火花を抑えながら溶接固定する。溶接工程を省人化できるほか、作業員の高所作業での災害リスクの低減、溶接ヒュームを吸引する健康障害リスクの低減、火災リスクの低減につながる。
本体サイズは幅930×高さ1900×奥行1700mm、550kg。
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