現場発泡ウレタンフォーム断熱材「アクアフォーム」を製造・販売する日本アクアは、現場で発生するウレタンフォームの端材を再利用し、吹き込み用断熱材「アクアブロー」として製品化した。産業廃棄物処理法に基づく広域認定を、ウレタンフォーム断熱材メーカーでは唯一取得しており(2024年8月28日時点)、本来は産業廃棄物として処分される端材を回収、加工して製造。産廃を再資源化し、メーカーとして処理責任を果たす。
広域処理認定制度は、廃棄された自社製品などを広域的に回収し、適正に処理できる製造事業者を認定する制度。同社は16年3月に認定を取得した。
同社の仙台リサイクル工場(宮城県仙台市)では、北海道・東北地方、および新潟県で発生した端材を回収している。回収時は製品種別(発泡倍率30・100・120倍)ごとに専用回収袋に分別して納める。回収後は手作業で断熱材と養生材を分別しているという。業務管理部調達課サブマネージャーの佐々木定行さんによると「東北エリアでは1現場あたり約10袋の端材が出る。工場には毎日100~150袋が届く」という。
回収された断熱材は・・・
この記事は新建ハウジング9月10日号13面(2024年9月10日発行)に掲載しています。
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