日本住宅リフォーム産業協会(ジェルコ、望月俊彦会長)は8月31日、北海道礼文町(れぶんちょう)、健康・省エネ住宅を推進する国民会議(上原裕之理事長、以下「国民会議」)との共催で「『命を守る1部屋』シンポジウムin礼文町」を開催した。2023年11月に礼文町内の住宅で実施した“ひと部屋断熱”のモデル事業を手がけた事業者や施主を交え、断熱改修の効果を検証した。
ひと部屋断熱は、居室1室のみの断熱改修で、経済的な余裕のない高齢者にもヒートショックのリスクを低減できる「シェルター」を提供することを目指す活動。同協会と国民会議、日本医師会が連携して取り組んでいる。
礼文町は今年4月に「礼文町高齢者ひと部屋断熱改修補助金制度」を創設した。高齢化が進む一方、漁師町で漁業に従事する生涯現役の高齢者も多いことから、冒頭であいさつした小野徹町長は、制度化に踏み切ったのは「高齢者に健康で長生きしていただくことが重要」との理由だったと述べ、「ひと部屋断熱の小さな明かりが、礼文町から全国に広がってほしい」と今後に期待を寄せた。
モデル事業の結果は・・・
この記事は新建ハウジング9月10日号7面(2024年9月10日発行)に掲載しています。
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