リノベーションバリューデザイン協議会(代表理事=挽地裕介・リズム執行役員)は、築年数が経過した物件でもフルリノベーション(インスペクション+スケルトンリノベーション)によって価値を逓減(ていげん)させずに、継続する仕組みを提唱する。不動産の管理状況や収益力に見合った施工、評価、管理状況を証明するために、新たな適正基準の制定を目指す。この度、国土交通省が住宅ストックの維持向上・評価・流通・金融など一体的な仕組みの開発、普及活動を支援する令和6年度住宅ストック維持・促進事業(普及型)にも採択された。
収益不動産の価値になる利回りは、金融機関が築年数に合わせて段階的に定めることが一般的だが、築20年を超える物件は良好な状態であっても適正に評価されない。挽地さんは、「フルスケルトンにしてインスペクションまで行ったリノベーション物件を再販しても、中古不動産として扱われてしまうのが現状だ。価値が持続し、再評価していく仕組みがないといけない」と話す。
築古物件の評価における課題を解決するために・・・
この記事は新建ハウジング9月10日号7面(2024年9月10日発行)に掲載しています。
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