国土交通省は9月4日、7月28日に全国57会場で実施した一級建築士試験(学科)の合格者を決定した。今年の受験者数は2万8067人で、合格者は6531人、合格率は23.3%だった。合格率は前年の16.2%と比べて7.1ポイント上昇。合格者数・合格率ともに直近5年で最多(最高)となった。この後、10月13日に設計製図の試験を実施、12月25日に合格者を発表する予定。学科試験の合格者の受験番号は建築技術教育普及センターのウェブサイトに掲載している。
合格者のうち男性は70.2%、女性は29.8%。年齢別の割合は、23歳以下が16.0%、24~26歳が29.0%、27~29歳が16.2%、30~34歳が15.2%、35~39歳が8.7%、40歳以上が14.9%となっている。
学歴・資格別では「大学」67.4%、「二級建築士」20.7%、「専修学校」6.6%、職域別では「建築士事務所」26.9%、「建設業」35.4%、「住宅メーカー」14.7%、「学生・研究生」5.3%が上位に。職務内容別では「建築設計」39.3%、「施工管理・現場管理」21.3%、「構造設計」6.0%の割合が高かった。
合格基準点は、「学科Ⅰ(計画)」11点、「学科Ⅱ(環境・設備)」11点、「学科Ⅲ(法規)」16点、「学科Ⅳ(構造)」16点、「学科Ⅴ(施工)」13点、「総得点」92点で、各科目と総得点のすべてが合格基準点に達している者を合格としている。
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