積水ハウス(大阪市北区)が9月5日発表した2024年1月期第2四半期(2~7月)の連結決算は、海外事業の好調により売上高が前年同期比27.1%増の1兆8591億2700万円、営業利益は同25.8%増の1571億4100万円、経常利益は同17.5%増の1471億7600万円、純利益が同33%増の1229億8300万円で、大幅な増収増益となった。
請負型ビジネスの戸建住宅事業の売上高は2306億3200万円(同0.4%減)、営業利益は207億9400万円(同10.3%増)。昨年度から展開を開始したインテリア・エクステリアのデザイン提案システム「ライフ・ユニット・デザイン」、ZEHハウス「グリーンファース・ゼロ」など高付加価値提案により受注が堅調に推移した。1棟当たり単価は5184万円。戸建住宅のZEH棟数は8万5867棟(ZEH比率:91%)。
国際事業は収益とも3ケタ増
国際事業の売上高は4846億7000万円(同140.3%増)、営業利益は302億3900万円(同142.4%増)。4月にMDC社を完全子会社化したこと、中古住宅が在庫不足により新築住宅へのニーズが高まったことなどが大幅な増収につながった。
「シャーメゾンZEH」が好評
請負型ビジネスの賃貸・事業用建物事業の売上高は2623億9400万円(同0.5%減)、営業利益は378億2600万円(同4.3%減)。太陽光パネルを住戸ごとに接続する「シャーメゾンZEH」が好評で、賃貸住宅受注に占めるZEHの割合が78%となった。
ストック型ビジネスの賃貸住宅管理事業の売上高は3416億8800万円(同6.4%増)、営業利益は282億9100万円(同7.9%増)。賃貸住宅「シャーメゾン」の受注と管理受託戸数が堅調に伸びた。リフォーム事業の売上高は940億9800万円(同6.6%増)、営業利益は137億4500万円(同13.5%増)。提案型リフォームや断熱改修、環境型リフォームの提案により増収増益となった。
2025年1月期通期予想は、売上高4兆円(同28.7%増)、営業利益3200億円(同18.1%増)、経常利益2880億円(同7.4%増)、純利益2090億円(同3.3%増)を見込む。国際事業の好調を受け、6月公表の予想からそれぞれ上方修正している。
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