国土交通省は8月30日、2024年度「既存建築物省エネ化推進事業(第1回)」の採択プロジェクトで25件を決定した。
同事業は建築物ストックの省エネ改修の促進を図るため、躯体の改修および空調の効率化に資する換気設備の導入を行う民間改修工事に対して支援を行うもの。学識経験者からなる評価委員会が審査を行い、44件の応募の中から省エネルギー効果が高いもの、躯体(外皮)改修の割合が高いものなど、総合的に省エネ改修効果が高いプロジェクトを選出した。なお、第2回公募は実施しない方針。
採択されたプロジェクトのうち商用施設は8件、教育施設は2件、福祉・医療施設は15件。今回の募集では、改修後に一定の省エネルギー性能基準を満たした上で性能表示を行うことを要件としている。
【主な採択事業】
▽「ホテルロイヤルガーデン木更津」空調・照明設備更新・窓フィルム設置(千葉県・ホテルロイヤルガーデン)
▽「関内伊藤ビル」省エネ設備改修工事(神奈川県・ひとみとらすと)
▽「新大阪アーズビル」設備・外皮の省エネ改修工事(大阪府・旭商会)
▽「ザ・トラディションゴルフクラブ」省エネ改修事業(愛知県・岡崎クラシック)
▽「ドギーマン東京ビル」空調・照明設備更新・屋上断熱施工(東京都・ドギーマンハヤシ)
▽「南柏幼稚園」改修事業(千葉県・幸陽学園)
▽「大村グローバルビジネス専門学校」省エネ改修工事(福岡県・JA三井リース九州)
▽高齢者福祉施設「ベルポートまるこ」省エネ改修事業(長野県・大樹会)
▽特別養護老人ホーム「ときわの杜」省エネルギー事業(茨城県・ときわの杜)
▽介護保険施設「かつらぎ本館」省エネルギー事業(奈良県・リコーリース)
▽有料老人ホーム「サニーライフ豊橋」省エネルギー事業(愛知県・夢現)
▽「あさひ病院」省エネルギー事業(埼玉県・尚寿会)、他
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