帝国データバンク(TDB)は8月29日までに、猛暑により東京都の7、8月の家計支出が平年より約390億6300万円増えるとの試算を公表した。暑さをしのぐため、エアコンなどの冷房器具、飲料やアイスクリームの購入が拡大。1世帯当たり月平均3122円の増加となる。
今夏は平均気温が過去最高を更新する見通しで、厳しい残暑も予想される。猛暑は体力を奪うだけでなく、家計にも大きな負担になりそうだ。
調査は7、8月の平均最高気温が平年並みだった場合と比較し、各種統計データに基づいて行った。平均最高気温が33.5度だった7月は世帯支出が2621円、同33.4度と見込まれる8月は3623円、それぞれ増えると試算している。
内訳は、「家具・家事用品」がエアコンの買い替えを中心に2カ月で計83億6700万円増。「食料」は149億3700万円増で、特に飲料は61億4800万円、アイスクリーム・シャーベットなどの菓子類は45億7100万円、それぞれ増加すると試算した。
一方、コメやパンなどの穀類は12億2500万円減、魚介類は43億2700万円減。同社は「暑さで家での調理を避ける傾向があるため」と分析しており、その分、調理食品や外食費が大きく伸びるとみている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。