「新規のリノベ部門が回らない」。そんな事例が急増中。原因はリノベを新築の延長で捉えていること。まずはリノベ市場=ストック市場と認識を改め、市場の理解から始めたい。ケンジと松太郎がささっと11の要点を伝える。
リノベ市場の難しさはどこにあるか
ケンジ リノベ参入の工務店は増えたな。崩壊する注文住宅から大量に逃げてきている
松太郎 いずれにしてもリノベ市場で成功するには、まずは市場を知らないとね。新築は建てて完結する市場だけど、リノベは中古物件の売り買いが伴うストック市場だから勝手がまったく異なる
ケンジ ストック市場では流動性が求められるんだな。だからリノベには価値を付加することが求められる
松太郎 しかもストック市場は、物件の所有形態も用途も顧客も何もかもさまざまだからね
ケンジ そこは人生経験の浅い一次取得層を見ていればいい新築市場と違うね。需要は多様でニッチの集積となるわけだ
松太郎 その市場で勝ち抜く、つまり顧客特有の要求に応えるには多方面の知識や技能が必要となるよ
ケンジ となると新築の業界特有の「パクリ」では通用しないし、常道の「だましだまし対処」でもボロが出るな
松太郎 要求される多方面の知識や技術の習得に淡々と取り組み、異分野にネットワークを広げる努力が必要だね
ケンジ なるほどな。「ちゃんとした会社」が勝つのがリノベ=ストック市場なのか
松太郎 新築市場のような一発屋が活躍するのは難しいよ
ケンジ 目的に向かって歩き続けていたら周りには誰もいなくなっていた。そんな感じかな
松太郎 それがリノベの勝ちパターンだ。能書きはこのくらいにしてリノベ市場の現況をささっと見てみよう ・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー9月号(2024年8月30日発行)『リノベ市場[超最前線]ささっとガイド』(P.8〜)でご覧ください。
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