パナソニックホールディングス(HD)は8月26日、2025年大阪・関西万博に出展するパビリオンの一部を報道陣に公開した。次世代技術として注目される「ペロブスカイト太陽電池」や光合成微生物の一種「シアノバクテリア」など研究開発中の技術を、万博で一般向けに初めて展示することが明らかになった。
同社が「発電するガラス」と位置付けるペロブスカイト太陽電池では、軽量で薄く、折り曲げやすい性質を生かし、デザインの自由度の高さを体感できるようにする。アートの感性を取り入れ、つりオブジェや模型などの展示を検討している。
シアノバクテリアについては、パナソニックHDなどが開発した植物の成長刺激剤「Novitek(ノビテク)」の実証実験を行う。光合成代謝を活性化させるためにシアノバクテリアが果たす役割を紹介し、野菜や果物が成長する姿を観察できるという。
パナソニックのパビリオン「ノモの国」は、全体の延べ床面積が1087平方メートルで、来年2月中の完成を予定。「モノはココロを写す映し鏡」との考え方から、「モノ」を逆さまにした「ノモ」をパビリオン名に採用した。
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