キッズデザイン協議会(東京都港区)は8月21日、子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ優れた製品・サービス・空間・活動・研究などを顕彰する「第18回キッズデザイン賞」受賞作品237点を発表した。
今年は、学校でのジェンダー対応、低年齢化するSNS性被害、夏の酷暑、新しい生活様式定着後の家族の距離感、物流2024年問題など、現代社会ならではの課題を反映した作品が多数みられた。また、障害を持つ子どもたちが分け隔てなく参加できる取り組みなども増加。周囲の人たちも含め、孤立化させないアプローチが拡大している。気象条件に左右されずに子どもたちが活動できる環境づくりへの提案や、過去受賞作品の改良版、ロングセラーの応募など、幅広い作品が集まった。
同協議会は、今回も世界3大デザインアワードのひとつといわれる「iF DESIGN AWARD」を運営する「iF International Forum Design GmbH」(ドイツ)とパートナーシップ連携協定を締結。受賞作品を通じて「子ども目線・子ども視点」のキッズデザインの考え方を世界に発信するとしている。
受賞作品は、部門別に「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」59点、「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」115点、「子どもたちを産み育てやすいデザイン」63点。応募総数は409点だった。応募数の累計は6975点、受賞数は4148点となった。
各大臣賞などの優秀作品は9月18日に発表。最優秀賞などの表彰式は9月25日に実施する予定。
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