東京カンテイ(東京都品川区)は8月22日、7月の三大都市圏と主要都市における中古マンション70㎡あたりの価格を発表した。首都圏は、前月から横ばいの4629万円だった。東京都は6571万円(0.6%増)と3カ月連続で上昇したが、事例シェアの縮小が首都圏全体に影響した。神奈川県3615万円(0.1%増)とわずかながら2カ月連続プラスとなった。一方、埼玉県は2882万円(0.7%減)と3カ月ぶりに下落。千葉県は2672万円(0.8%減)と2カ月連続下落し、年初来の最低値を更新した。
都市別では、東京23区が前月比1.0%増の7551万円と3カ月連続上昇。都心6区は1.8%増の1億2276万円と18カ月連続の上昇となり、前年同月比の上昇率は一段と拡大。全エリアが3カ月連続プラスを示したが、都心部とその周辺エリアの差は埋まっておらず、行政区単位では頭打ちのエリアもみられた。横浜市(1.0%増)は2カ月連続プラスとなったが、前年同月比はマイナスが続く。さいたま市(0.7%減)は2カ月ぶりに下落。千葉市(2.1%減)は築古化がやや進み、2カ月ぶりに比較的大きく下落した。
近畿圏は連続上昇、中部圏は2カ月ぶりのプラス
近畿圏は前月比0.2%増の2857万円とわずかながら2カ月連続上昇。主要エリアの強含みが全体の価格を押し上げた。大阪府は0.6%増の3119万円と4カ月連続で上昇し、前年同月比の上昇率もやや拡大した。兵庫県は0.1%増の2441万円と3カ月ぶりに上昇したが、上昇率はわずかで5月の水準には至らなかった。都市別では、大阪市が前月比2.3%増の4121万円と4カ月連続で上昇。前年同月比も6.0%増まで拡大し、東京23区に次ぐ高水準を示した。市中心部は3.7%増の6052万円と7カ月連続で上昇し、前年同月比の上昇率は10%の大台に達した。神戸市(0.4%増)は3カ月ぶりに上昇したが、5月の水準を回復するには至らず、前年同月比の下落幅も5%前後に留まっている。
中部圏は前月比0.6%増の2242万円、愛知県は1.2%増の2384万円といずれも2カ月ぶりに上昇。前年同月比はともに昨年11月以降、マイナスが続いている。都市別では、名古屋市が前月比2.0%増の2804万円と2カ月ぶりに上昇し、年初来の最高値を更新した。前年同月比も昨年9月以来のプラスとなるなど、好転の兆しがみられる。市中心部は2.8%増の3780万円と2カ月ぶりに上昇。5月の水準を上回り、前年同月比もプラスに転じた。
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