飯田グループホールディングス(東京都武蔵野市)が8月9日発表した2025年3月期第1四半期決算(24年4~6月)は、売上収益が前年同期比3.3%増の3275億4400万円、営業利益は仲介手数料や人件費などの増加で同18.2%減の146億3100万円。経常利益は同22.1%減の143億100万円、四半期利益は同19.7%減の100億2200万円となった。減益だが前期4Qからやや持ち直した。
主力の戸建分譲事業の売上収益は2787億円で、前年同期比で同5.4%の増加。売上総利益は379億円(同0.1%減)で、ほぼ横ばいだった。前期4Q比では販売価格が1棟当たり68万円の増加。首都圏だけでなく地方エリアでも上昇した。
マンション分譲事業は、売上収益158億円(前年同期比14.6%減)、売上総利益は29億円(同35.1%減)。売上総利益率は18.4%で、同5.8ポイントの減少となった。販売戸数は353戸で前年同期比では56戸減少している。
請負工事事業は、売上収益170億円(同3.7%増)、売上総利益40億円(同11.0%増)。事業全体の収益は増加しているが、注文住宅の引渡棟数は140棟減少した。一方、リフォーム事業の売上は35億円(同20.3%増)と大幅に伸長している。
グループ会社の業績(売上収益)は、一建設Gが894億円(同8.3%増)、飯田産業Gが612億円(同7.8%減)、東栄住宅Gが461億円(同1.7%増)、タクトホームGが340億円(同26.6%増)、アーネストワンGが671億円(同2.2%増)、アイディホームが217億円(同2.3%減)となった。
25年3月期通期は、売上収益が1兆5490億円(前期比7.6%増)、営業利益が752億円(同27.1%増)、経常利益が680億円(同22.2%増)、純利益が440億円(同18.3%増)と、増収増益を見込む。
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