東京カンテイ(東京都品川区)は8月8日、主要都市における7月の新築一戸建て(土地面積100㎡以上300㎡以下)の供給動向を発表した。
首都圏(1都3県)の平均価格は、前月比3.0%増の4679万円と2カ月連続上昇した。東京都が7.7%増の5814万円と連続上昇。東京23区がけん引する形で上昇率が拡大し、2023年1月に次ぐ高値となった。神奈川県は1.3%増の4890万円、千葉県は0.4%増の3728万円と反転上昇したが、ともに前年同月は下回った。埼玉県は1.5%増の3955万円と4カ月連続で上昇した。
都市別では、東京23区が前月比28.0%増の1億492万円と2カ月連続上昇。新宿区・品川区の高額物件分譲が影響し、2014年4月の集計開始以降、初の1億円台となった。都下は4996万円(0.9%増)と5カ月連続の上昇。横浜市は5553万円(0.7%減)と反転下落した。川崎市は5728万円(3.3%増)と前月の大幅下落から上昇に転じ、前年同月比もプラスとなった。相模原市は3920万円(8.8%減)と2カ月連続下落、千葉市は3762万円(1.9%減)と反転下落し、前年同月も下回った。さいたま市は4662万円(12.8%増)と大きく反転上昇した。
近畿・中部は反転上昇
近畿圏(2府4県)は、前月比0.3%増の3712万円と反転上昇した。大阪府は3870万円(1.8%減)と2カ月連続下落。兵庫県も3718万円(0.2%減)と2カ月連続下落し、前年同月比もマイナスへ振れた。主要3府県で上昇に転じたのは京都府(4407万円、4.7%増)のみだが、京都市の価格上昇・戸数増加が影響し、近畿圏全体ではプラスに転じた。都市別では、大阪市が5579万円(11.3%増)と大きく反転上昇。堺市は3815万円(0.8%増)と反転上昇したが、前年同月比はマイナスが続く。神戸市は4031万円(5.9%減)と、主要都市で唯一下落に転じた。京都市は5179万円(10.0%増)と大きく反転上昇した。
中部圏(4県)は、前月比3.6%増の3494万円と反転上昇。愛知県は3692万円(4.5%増)と反転上昇し、いずれも前年同月比がプラスに転じた。名古屋市は4301万円(7.7%増)と反転上昇し、4000万円台を回復。前年同月比もプラスとなった。
宮城県は3474万円(1.8%増)と上昇に転じたが、前年同月が高水準だったため、前年同月比はマイナスとなった。仙台市は3825万円(5.1%増)と2カ月連続上昇した。
福岡県は3657万円(0.4%増)と上昇したが、戸数は前月比・前年同月比ともに減少している。福岡市は4354万円(2.8%増)と2カ月連続上昇した。
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