ライフデザイン・カバヤ(岡山県岡山市)は8月8日、ベトナム建設省傘下の建設科学技術所(IBST)と、ベトナム向け木造建築の製造者規格の作成に必要な研究と「グリーンビルディング認証取得」に関する研究の覚書(MOU)を、7月25日に締結したと発表した。
両者は、ベトナム向け木造建築の規格・基準を指す製造者規格(TCCS)のうち、「集成材製造者規格」「合板規格」「施工規格」「受入検査規格」の作成のため、業務委託契約を締結。4月9日には同社本社にてTCCSの「設計規格」の締結を行っており、今回でTCCSの全ての規格で業務委託契約の締結が完了した。
また、IBSTと協力・連携して竣工した「木造モデルハウス」のグリーンビルディング認証制度「EDGE Zero Carbon(エッジゼロカーボン)」取得のための共同研究の覚書(MOU)も締結。EDGEは、国際金融公社(IFC)が策定・発行するグリーンビルディング認証制度で、環境性能と生活の質向上を実現する建物(グリーンビルディング)を認証、保証する。
「木造モデルハウス」は、IBSTの研究所の敷地内(ハノイ)に建築した木造2階建て・約195㎡規模の建物で、IBST60周年を記念して2023年に竣工した。同社は、同モデルハウスを通じ、さまざまな評価や検証を行い、ベトナムに適合する木造軸組構造モデルの設計・技術の開発や、ベトナムにおける木造設計基準の整備に向けた検討に役立てている。
同社は、2019年からベトナムでの海外事業を展開しており、IBSTとともに、今後さらに東南アジアへの木造住宅の普及を強化していく。
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