YKKグループ(東京都千代田区)は8月8日、2025年度3月期第1四半期決算を発表した。AP事業では、売上高が前年同期比0.2%増の1315億円となったが、営業利益は資材価格の高騰や販管費の増加の影響を製造コストダウンで吸収できなかったことから、同59.2%減の30億円の大幅な減益となった。経常利益は38億円(同52.6%減)、純利益は36億円(同36.7%減)となっている。
国内では、住宅分野で樹脂窓やリフォーム商品の販売が伸長したが、新設住宅着工戸数の減少の影響を受け、全体で前年同期を下回った。その結果、売上高は同3.3%減の1057億円、営業利益は65.4%減の15億円となった。
海外では、ビル建材市場が金利の高止まりにより商品低調だったが、北米ではビル建材、住宅建材ともに販売は前年同期を上回った。中国、インドネシアでは販売が好調に推移。中国では住宅購入支援策が打ち出されたほか、インドネシアでは住宅購入税制優遇による景気刺激策が打ち出されている。台湾では順調な物件施工により販売が好調だった。これにより、売上高は同8.3%増の236億円、営業利益は同41.3%減の21億円となった。
■関連記事
木製サッシの普及が一気に進む?—大手が相次いで発表
YKK APと関電工が業務提携 ビルの窓で発電 市場投入
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。