レンタルトランクルーム「ハローストレージ」を運営するエリアリンク(東京都千代田区)は、10代から70代の男女500人を対象に「自宅の収納スペースに関する実態・意識調査」を実施した。それによると、自宅の収納スペースに満足している人が全体の約5割(54.8%)だった一方で、「不満」と感じている人も約4.5割(45.2%)と、満足と不満足が二分する結果となった。
自宅で収納する上で困っていることとして、最も多かったのは、「収納スペースが足りない」(47.2%)、次いで、「荷物の出し入れがしにくい」(28.6%)、「どこにしまったのか分からなくなってしまう」(26.2%)だった。収納するスペースの広さの悩み以外にも、収納する位置や収納環境に関しての悩みが多いことがわかった(下グラフ)。
自宅での収納先として使用している場所を尋ねたところ、「クローゼット」と回答した人が68.4%と最も多く、続いて「タンス」(48.0%)、「収納ボックスや収納ケース」(39.2%)と続いた。収納先では、荷物が多く入る場所や、必要に応じて調整できる場所が好まれている傾向にあると考えられる。
さらに、自宅以外での収納としては、「個人宅(実家、友人の家など)」(34.0%)が最も多かった。レンタルトランクルームや貸倉庫など「外部の収納先」を挙げた人は5%にすぎなかった。「特になし」と回答した人が64.8%と最も多かったことから、外部の収納先を持っていない人が大半であることが分かった。
今後、荷物を整理する際に検討していることを尋ねたところ、「断捨離」(52.0%)が最多で、次に「今ある収納スペ―スの見直し」(31.2%)となった。「タンスやガレージなど収納スペースの増設」を挙げた人は6.4%で、「実家、知人に預ける・譲る」が4.4%、レンタルトランクルームなど「外部収納の利用」は4.2%だった。収納スペースを増やすより、物を捨てたり、収納の仕方を工夫するなど、身の回りの場所から荷物の整理をする傾向が見られた。
調査期間は、2024年6月1日から31日、サンプル数は500。
■関連記事
【収納マップ】モノを頑張って減らしたあともスッキリが続く
【善き設計士であれ】生きる楽しさ、暮らす楽しさを表現せよ
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。