ハウスジーメン(東京都港区)は、新築住宅かし保険の検査現場において、スマートフォンを使用した「リモート検査」サービスの提供を7月1日から開始した。
同社は、「人材不足」「業務効率化」といった住宅業界の課題解決を推進するためのサービスの一環として、スマートフォンで簡単に現場検査の対応ができる認可を国土交通大臣から取得。これまでリフォームやメンテナンス工事の完了後の現場検査のみリモート検査が可能だったが、今回対象を拡大。コロナ禍でweb会議が一般化したこともあり、これまで厳しいとされてきた新築住宅かし保険におけるリモート検査についても国土交通大臣からの認可を取得し、サービスを拡充した。
同サービスでは、「スマートフォン」と「Teams(web会議アプリ)」を活用し、検査員とweb会議を接続して検査を実施。検査員の指示で検査箇所を撮影するほか、必要最低限の項目についてはメジャーで簡単に計測を行う。特殊なデバイスやソフトなどは不要。有資格者でなくても現地対応が可能なため、最小限の負担で柔軟な検査対応ができるという。
住宅業界では住宅価格の高騰などによる着工数の減少が問題となっている。新築住宅かし保険は義務保険のためコストがかかるが、リモート検査では検査員の移動などにかかるコストを削減することで、検査料の4割超のコスト削減を実現している。
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