厚生労働省が8月6日公表した2024年6月分の「毎月勤労統計調査」(速報)結果によると、建設業(事業所規模5人以上)の月間現金給与総額は60万2694円で、前年と比べて5.1%の増加。このうち決まって支給される所定内給与は34万1270円(同3.9%増)、残業手当や休日出勤手当などの所定外給与は2万2995円(同0.2%増)、特別に支払われた給与は23万8429円(同7.2%増)となった。
現金給与総額を産業別に見ると、建設業は5月の伸び率(7.2%増)には及ばなかったが、夏のボーナスの増額などもあり、引き続き5.1%の高い伸び率を維持している。他産業では、「生活関連サービス」(11.7%増)、「金融業・保険業」(11.0%増)、「運輸業・郵便業」(6.9%増)などで伸び率が高かった。
建設業のうちパートを除く一般労働者の給与総額は62万7023円(同4.0%増)。内訳は、所定内給与が35万2435円(同3.1%増)、所定外給与が2万4099円(同1.0%減)、特別に支払われた給与が25万489円(同6.0%増)となった。
建設業の総実労働時間は同2.4%減の167.1時間、所定外労働時間(残業・休日出勤など)は同4.5%減の12.5時間、出勤日数は0.5%減の20.5日となった。このうちパートを除く一般労働者の総労働時間は同3.1%減の171.1時間、所定外労働時間(残業・休日出勤など)は同5.8%減の13.1時間、出勤日数は0.7日減の20.8日となった。
建設業の労働者数は252万6000人となり前年比で0.4%減少。パート比率は5%で同1.23ポイント減少した。入職率は1.19%(同0.02ポイント増)、離職率は1.22%(同0.24ポイント増)だった。
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