神奈川県藤沢市周辺で地域コミュニティーサービスなど運営する五兵衛は7月15日、環境共生型のコンセプト住宅プロジェクト「ちっちゃい辻堂 出口」の完成見学会を行った。計3日間で約300人が参加し、盛況のうちに終了した。
ちっちゃい辻堂は、藤沢市の辻堂で代々土地を守ってきた同社代表の石井光さんが「100年先の辻堂を想像して、その最小単位をつくる」ことで、地域の自然と寄り添った暮らしを表現するために始めたプロジェクト。今回の「出口」は、2023年に完成した「久根下」に続いて2件目となる。
事業主は同社で、設計はビオフォルム環境デザイン室(東京都国分寺市)、ランドスケープデザインはクロマツプロジェクト、施工は深建工房(神奈川県横浜市)が担当。建物は木造2階建て・平屋のメゾネットタイプ賃貸住宅で、住民同士がより近い距離感でコミュニティーを形成できるよう、住戸は3世帯分のみとした。床には神奈川県産の無垢材を使用し、構造はあらわしに。共通して設計されている通り土間も相まって、日本民家のようなしつらえになっている。
断熱性は地域性を鑑みて、断熱等級4~5相当に。設備面では、空気集熱式ソーラーシステム「びおソーラー」を採用するなど、極力自然のエネルギーを生かす仕様とした。
また・・・
この記事は新建ハウジング8月10日号12面(2024年8月10日発行)に掲載しています。
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