サーキュラーコットンファクトリー(CCF)の代表理事・渡邊智惠子さんは「循環を考える渡邊邸改修Project」として自邸を環境に優しく改修した。“資源と建築の循環”をテーマに、建築分野で出るごみを極力削減しつつ、環境と身体にいいものを使って、築56年のメゾネット型マンションをリノベーションした。7月には完成見学会を行った。
CCFは“廃棄物は資源”という考えのもと、繊維ごみから紙をつくる循環プロジェクトを進めている。今回のプロジェクトでも、廃棄される繊維からつくるボード「サーキュラーコットンボード」や古紙をリサイクルした「サーキュラーコットンペーパー」などを仕上げ材として使用した。
サーキュラーコットンボードは、90%以上がリサイクル原料である繊維と古紙からつくられているため、断熱性を補完するほか、吸音性・調湿性にも優れるという特性を持つ。製造時は灰色だが、廃棄されるホタテ由来の塗料を塗ることで、白地と灰色のアクセントも際立つようにした。今回は、壁の仕上げに使用している。
建具には・・・
この記事は新建ハウジング8月10日号10面(2024年8月10日発行)に掲載しています。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。